局方精製ゼラチン

局方精製ゼラチン

日本薬局方適合ゼラチン

局方精製ゼラチン

RM-Gelatin® アールエムゼラチン®

RM-Gelatinアールエムゼラチン

細胞毒性の高いエンドトキシン含量を検出限界以下に低減させ、スポンジやシート等に加工することが可能な再生医療に適した新たなマトリックス素材を開発することに成功しました。ティシュエンジニアリングにおけるスキャホールドの原料、生体吸収性合成高分子を組み合わせたマトリックスの原料、ゼラチンスポンジやゼラチンシートの原料、細胞培養皿や人工臓器などへのコーティング剤、DDS製剤の基材など、幅広い用途での活用が期待されています。

RM-Gelatinとは(Regenerative Medicine-Gelatin)
日本薬局方「精製ゼラチン」であり、再生医療にも利用可能なハイグレード医療用ゼラチンです。
製品概要
タイプ 分子量範囲 (kDa) IEP 融点 ※1 エンドトキシン 抗原性 ゲル化能
RM-50 40 ~ 60 7 26 <30 EU/g 低値 ++
RM-100 80 ~ 100 9 34 <30 EU/g 低値 +++
RM-100B 80 ~ 100 5 34 <30 EU/g 低値 +++
※1 試料濃度 1%
RM-50とは
【分子量を通常ゼラチンの1/2サイズにコントロール分子量を制御することにより、ゲル化能を保持したまま低粘度なゼラチンを実現しました。】
  • ・注射針でのインジェクションがスムーズ
  • ・合成高分子材料などとの混合が容易
  • ・充填剤の基材に適当
  • など、新たな可能性をご提供いたします。
【架橋処理による体内保持時間のコントロールが可能】
  • ・2~3時間:止血剤として
  • ・2~3日間:肝動脈塞栓療法(TAE)の塞栓材として
  • ・2~3週間:術後欠損部への充填材として
【体内への埋包を考慮した無菌・エンドトキシンフリー・低抗原性】
用途
  • スキャホールドの原料
  • 合成高分子と組合せたマトリックスの原料
  • ゼラチンスポンジ/ゼラチンシートの原料
  • 可溶性血管内塞栓物質の材料
  • 培養皿や人工臓器などへのコーティング剤
  • DDS製剤の基材
  • 医薬品製剤の安定化剤・吸着防止能剤
用途の写真
抗原性試験の結果
モルモット抗ゼラチン抗血清を用いた酵素免疫学的測定法(ELISA)によって、抗原性試験を行った結果RM-100、RM-50ともゼラチンに比べ抗原性が少ないことが示されました。
※結合率が低下するほど抗原性が強いと判定されます。
グラフ
エンドトキシン試験
カイネティック比色法によりエンドトキシン含量を測定した結果、RM-100、RM-50ともエンドトキシン濃度が非常に低いことが示されました。
グラフ
補足資料(ダウンロード可)

フリアラジン® FreAlagin®

フリアラジンFreAlagin

本来ゼラチンは安全性に優れた良質のタンパク質であることから、各種医薬品の添加物として広く利用されてきましたが、近年、ワクチン接種後の副作用(アナフィラキシー反応や蕁麻疹)がまれに報告され、ゼラチン・アレルギーの早期解決が望まれていました。「フリアラジン」は、新しいバイオテクノロジー技術によって、初めてアレルゲン性/抗原性の大幅な低減化を成功させた『日本薬局方精製ゼラチン(製剤用)』です。
(社)北里研究所の多面的な試験評価によっても、当製品はゼラチン・アレルギーを起こした患者血清(IgE抗体)とは、ほとんど反応しないことが確認されました。各種ワクチン、注射薬製剤、無菌製剤などの各種医薬品安定化剤や賦形剤、研究用試薬等の用途に広くご活用いただける製品です。 【特許登録済】

製品概要
タイプ 平均分子量 エンドトキシン アレルゲン性/抗原性 ※吸着防止能
1000 <30 EU/g (-) (-)
1900 <30 EU/g (-) (++)

※吸着防止能:従来の製剤用ゼラチンとの比較で判定した。
・(-)…防止能なし ・(+)…同等 ・(++)…同等以上

補足資料(ダウンロード可)