安全性

ゼラチン原料と狂牛病対策について

  • 2001年10月29日
  • ゼライス株式会社

平素は弊社ゼラチンにつき、格別のお引立てを賜り、ありがたく厚く御礼申しあげます。
弊社では、狂牛病問題の国内発生以前 から、牛由来の原料(オセイン)使用ゼラチンメーカーとして、その安全性の確保と対策を実施しておりますので、その状況についてご報告申しあげます

1.安全な原料を使用しております。

当社の使用ゼラチン原料は国内産豚皮とアメリカ産、オーストラリア産、インド産牛骨の原料です。牛骨原料はインドの合弁会社において 当社の管理下で ゼラチン専用原料(オセイン)に加工されております。

これらの原料は先の厚生労働省通知(食発第294号)に従い、牛由来原料ゼラチンの自主点検を行い、安全確保については確認しております。

また、アメリカ、オーストラリア、及びインドは国際獣疫事務局(OIE※1)の調査で、狂牛病について非発生国とされています。

2.特定危険部位<脳、脊髄、眼球、回腸(遠位端) >は使用しておりません。

弊社製造ゼラチンは、厚生労働省より発表された通知(医薬発1069号)に関わる牛由来原料の特定危険部位は使用しておりません。

弊社では1997年のWHO(世界保健機構※2)による狂牛病罹患牛の臓器別感染リスクの公表以降、牛由来原料に対する調査を実施し、 その安全性を確認しております。

3.製造工程における対策(狂牛病原因物質の排除)。

ゼラチンは原料である牛骨を酸及びアルカリで処理をしたのち、原料中のコラーゲンを温水によって加熱抽出します。

抽出されたゼラチン液は、衛生面に配慮した工程で、ろ過、イオン交換などの精製工程を経て、濃縮、高温殺菌、乾燥後、最終検査を行い ゼラチンとして製品化 されます。こうした製造工程中にある、酸による処理、長時間のアルカリ処理、精密フィルターによる、ろ過、さらに高温殺菌などにより、狂牛病感染 リスクが10億分 の1にまで低減することがヨーロッパのゼラチン工業組合(GME※3)による公的研究機関への委託研究によって認めれれています。弊社では今後とも、 原料調達における安全性の確保及び製造工程での衛生、安全性確保に努め、一層皆様に安心してご利用いだだけるようゼラチンの製造を心がけてまいりますので今後とも ご愛顧の程何卒よろしくお願い申し上げます。

  • ※1国際獣疫事務局(OIE:Office Internationale des Epizooties)
      家畜伝染病の国際的監視組織として設立され、国際防疫 のための国際規約を定めている。
  • ※2 WHO (世界保健機構):World Health Organization 保健衛生分野の国連 専門機関
  • ※3 GME (欧州ゼラチン工業組合):Gelatin Manufactures of Europe

以上